until we meet again,
2021
場所
朝倉市・ギャラリーコバコ
ジャンル
写真個展
コンセプト
世界を結ぶ海外航空便の普及やLCCの登場により、世界を旅することは誰にとっても、とても簡単なことだった…新型コロナウイルスが世界を覆うまでは。
実際の旅ができなくなり、代わりに、写真や映像によるバーチャルツアーが台頭してきた。確かに、それらは、美しい風景を見せてくれるかもしれない。けれども、私にとっては、いつも何かが欠けているような気がする。
私の旅の写真を見てみると、小さなヴィンテージフィルムカメラで撮影したモノクロ写真に目にが留まった。これらの写真は、私が世界中を旅したときに撮ったスナップショットである。ぼやけていたり、粒状感があったり、ざらざらしているかもしれないが、構図や計算を抜きにした、私の旅の直接的な記録となっている。
旅の記憶は、とても遠くぼんやりとしている。まるで夢のようで、実際に起こったことなのか曖昧にさえ感じる。
これらの写真は、わずか5年ほど前に撮影したものだが、すでに古びているようにも見える。私の写真が、皆さんをインターネット上の美しい写真とは違う、情緒的な旅に連れて行くことができればと思います。
また会う日まで、お元気で。